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貧乏人は医者にかかるな!

永田 宏 著 「貧乏人は医者にかかるな!―医師不足が招く医療崩壊」 P

医師不足の原因は、今から六〇年も前の、昭和二三(1948)年に作られた医師の人員配置標準をずっと引きずり続けたこと、その標準を日本全体の医師数の上限と読み替えてしまったこと、さらにその勝手な解釈に従って医学部の定員を削減してしまったことにある。(中略)
そして入院患者の増加が、医師不足に致命的なとどめを指す。二〇二五年までには、医療を受けたくても受けられない時代が必ずやってくる。それはもはや避け難い現実なのである。


本日紹介するのは、医師不足の現状を切実に訴える一冊です。

最近マスコミでも、産科・小児科の医師不足が叫ばれるようになって来ました。
しかし、医師の減少はほとんど全ての科目で起こり始めている。しかも地方だけではなく、大都市でも発生している現象だと、著者は主張します。

しかし、国(厚生労働省)の「医師の需給に関する検討会」が発表した最終報告書は、下記の様に楽観的な内容になっています。
厚生労働省:医師の需給に関する検討会報告書


・今後、徐々に必要医師数が増加し、平成52 年(2040 年)には医療施設に従事する必要医師数は31.1 万人となると推計されること
・医師の需給の見通しとしては、平成34 年(2022 年)に需要と供給が均衡し、マクロ的には必要な医師数は供給されること


この「2022年に医師の需給が均衡」という件には大いなるカラクリが潜んでいます。
それは、医師の年齢は考慮されていない、ということ。
要するに、ヨボヨボのおじいさん先生も数に入れられているのです。


何故、厚生労働省はこのような発表をするのか?
医療界には、「医師の増加は医療費の増加につながる」という定説が存在する。
国としては、医師を減らして国民医療費の抑制を図りたい。そんな思惑があるのではないか、と著者は推理します。


本書では、医師不足を招いた政策の解説や、最近話題の医療訴訟、医師の過酷な労働環境などなど、今医療現場で何が起きているのかを、詳しく解説。
外国の医療・保険制度や、政策なども引き合いに出し、日本の問題点を浮き彫りにしています。


P171

今のところ自由診療は美容形成などの特殊な医療に限られているが、一般的な医療でも急速に拡大するはずだ。
(中略)
また、自由診療と保険診療を併用する混合診療が解禁される可能性も高い。


奇しくも本日こんな記事が掲載されました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071107-00000008-yom-soci
「混合診療」禁止は違法、東京地裁が国側敗訴の判決(読売新聞) - Yahoo!ニュース

 健康保険が使える診療(保険診療)に上乗せして保険外の診療(自由診療)を受けた場合、保険診療分まで全額患者負担になるのは不当だとして、神奈川県内のがん患者が、国を相手取り、保険を受ける権利があることの確認を求めた訴訟の判決が7日、東京地裁であった。

 定塚誠裁判長は、保険診療と自由診療を併用する「混合診療」を原則禁止している国の政策について、「混合診療を禁止する法的な根拠はない」と述べ、原告に保険診療分の受給権があることを認め、国側敗訴の判決を言い渡した。

 日本の健康保険制度の前提となってきた混合診療の原則禁止を違法とした初めての司法判断で、厚生労働省は法改正を含め保険制度の見直しを迫られそうだ。


いやまさに本書の主張する通り保険制度の見直しを迫られそうな勢いです。


若い人はよく目を通しておき、現状を頭に入れておきましょう。そして、「死に物狂い」で健康になり病院とは無縁の生活を送りましょう。

しかし、あまりの現実に、読んでて胃が痛くなってきそうです。医者に見てもらわないと・・・

貧乏人は医者にかかるな!―医師不足が招く医療崩壊 (集英社新書 413I)貧乏人は医者にかかるな!―医師不足が招く医療崩壊 (集英社新書 413I)
(2007/10)
永田 宏

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二日に一冊読破を目標としている30代エンジニア

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