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書は身を助く

どんな本にも必ず学べることがある。ビジネス書から小説まで、読んだ本のエッセンスを毎日紹介します

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富裕層の財布

三浦 展 著 「富裕層の財布―誰も知らないお金の使い方」 P173

時間的ゆとりに満足している人が16.7%、文化的ゆとりに満足している人が18.3%、精神的ゆとりに満足している人が21.4%しかないという真性富裕層の実情は、「時間消費」「時もち」が豊かな暮らしのキーワードだと言われる現代において、必ずしも富裕層が人々の憧れの対象にならない理由を説明している。たしかに彼らは、働けど働けど貧しいままのワーキングプア層とはまったく対極にあるが、しかし、働けど働けどゆとりがないままという意味ではまだまだプアなのだ。


本日紹介するのは、今まであまりスポットライトが当てられてこなかった、富裕層の暮らしぶりを紹介した一冊です。
著者は「下流社会」というベストセラーを世に出しましたが、今回はその逆ですね。

本書は、上流社会の暮らしぶりを細かく分析した、というわけではなく、単に収集したデータを紹介し著者の見解をつけた、という感じがします。

著者は4つの視点から、富裕層の行動パターンを分析しています。

・生活水準を自ら「上」とみなす真性富裕層
・団塊世代vs新人類世代
・DINKS(Double Incom with No Kids)富裕層
・キャリアウーマン富裕層



面白いのは、一つに括りがちな「富裕層」もやはり世代間で行動パターンや考え方が異なるということ。
富裕層というと、高級車というイメージを持ちがちですが、車を持たない生活をあえて選ぶ富裕層が結構いるんだそうです。
それも若い世代の富裕層に増えてきているんだとか。

最近の日本国内で新車販売が苦戦しているのは、こういう風潮があるのかもしれませんね。


そして、意外や意外、年に2回以上海外旅行にでかける富裕層は、半分もいないんだとか。
富裕層には、現役の医師や企業経営者が多いようなので、時間的な余裕がないからか。
せっかくお金があるのに勿体無いですね。

そのせいでしょうか、富裕層は精神的・時間的・文化的満足度がかなり低い。

私も社会人なりたての頃は、仕事が忙しくて使う暇がなく、お金がどんどん貯まっていくという生活をしてました。
なんとなく気持ちわかります。規模が違いすぎますので、なんとなくですけど・・・。


本書では最後に、こうした志向パターンから、著者が考える富裕層向けのためのマーケティング戦略を紹介しています。
著者がもっと増えてもいい、と考えているビジネスは、

・時間をお金で買えるサービス
・富裕層向け通信販売
・ボディケアサービス/商品


などなど。
この辺の話は、マーケティングを仕事としている人には、何かヒントになるものがあるかもしれません。


ただ、気をつけたいのは、本書のデータ元となっているアンケート回収率の低さ。
60000部配ったアンケートから回収ができたのは、1.12%。人数にして675人。
そこから、「世帯年収」「金融資産」「総資産」がすべて1,000万未満のものを除外して、661名分しかありません。

このデータ数で「富裕層」の行動・生活パターンを分析し理解するのは少し無理があるかもしれませんね。


いずれにせよ、こうした「富裕層」のお金の行方が日本経済に及ぼす影響はかなりインパクトありそうです。
「富裕層」とはどういう人間なのか、何に満足し何に不満を感じているのか、など、その生態知る手がかりになりそうな一冊です。


富裕層の財布―誰も知らないお金の使い方富裕層の財布―誰も知らないお金の使い方
(2007/07)
三浦 展

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二日に一冊読破を目標としている30代エンジニア

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