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書は身を助く

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一度も植民地になったことがない日本

デュラン れい子 著 「一度も植民地になったことがない日本」 P91

「アジア、アフリカで植民地にならなかった国は、日本のほかに・・・どこだろうな?おそらくひとつかふたつしかないと思うよ。昔は一般的に、"日本、タイ、エチオピア"と言われていたけれど、エチオピアは第2次大戦前、イタリアに攻め込まれたし。あとはタイだけだろうな」

「え?そんなに少ないの?」

「日本は運がいい。いや、運がいいのでなく頭がよかったのだろうな。だって織田信長のころ宣教師が来日したときや、徳川時代の終わりに西欧の国々が日本に開国をせまったときも、植民地になる危機があったわけだろ?」

ハッとした。そういう考え方を日本の学校の歴史の時間に習った覚えがなかったからだ。


本日紹介するのは、スウェーデン人の男性と結婚し南仏で暮らすアーティストが、普通のヨーロッパ人が日本をどう見ているかを紹介する一冊です。
エッセイなので非常に読みやすいですね。


日本を離れて初めて日本のよさがわかる、とよく言われます。
私も数ヶ月ほど日本を離れていたことがあるのですが、そんな短期間でも十分日本のよさが分かった気がします。
著者は海外に拠点を移して30年。日本とヨーロッパを行き来する生活を送っていると、嫌でも日本人としての意識が芽生えるのでしょう。


冒頭で引用したのは、著者と夫との会話からですが、確かに著者の言うとおり、そういう視点で歴史を習った覚えがないんですよね・・・
歴史的事実は丸暗記という形で学習するけど、なぜそれを行ったのか?とか、何を考えていたのか?という、「当時の人」の視点が、すっぽり抜け落ちているような気がします。


P100
自分の国を自慢するのは、ヨーロッパの人々にとって極めてあたりまえなのだから。


自国の自慢をするためには、まず自国のことをよく知ること。
もう一つ、他の国のことを知ること。
他の国でも当たり前のことを得意げに話しても意味ないですからね。

でも日本人なのに日本のことってよく分かっていない。
日本人は外国に行くと、日本のことはあまり語らない、とよく言われます。
外国の人からすれば、日本人と話すようになったら自然と日本のことに興味を持つと思うのですが・・・
折紙とか相撲とか、そういう視覚的わかりやすいものを伝えるっていうのはよく耳にしますね。
でも、歴史とか風習とか考え方とか無形のものを伝えるのが下手だなーって感じがします。


本書では、第4章で外国人が日本を訪れたときに体験したエピソードが収録されていますが、これがなかなか興味深い。

種類が豊富な駅弁や、時間指定可能な個人向け宅配便といった、日本では当たり前のように感じているものが、ヨーロッパ人に驚異の目で見られる。

話にはよく聞きますけど、きめ細かい日本流サービスというのは、外国人には本当に受けがいいそうですね。


普段意識することのない"日本"という国、文化を再認識するキッカケになりそうな一冊です。


序 章 「ヨーロッパ人が見た日本人」
第1章「日本流気配りはヨーロッパでは通じない」
第2章「有名な日本語はKAMIKAZE」
第3章「日本は『世界の孤児』として生きよう」
第4章「ヨーロッパが敬意を払う日本」
第5章「日本のサラリーマンも案外悪くない!?」
第6章「ヨーロッパ流コミュニケーションは、したたか」


一度も植民地になったことがない日本一度も植民地になったことがない日本
(2007/07/20)
デュラン れい子

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二日に一冊読破を目標としている30代エンジニア

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