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書は身を助く

どんな本にも必ず学べることがある。ビジネス書から小説まで、読んだ本のエッセンスを毎日紹介します

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メキシコの青い空

山本 浩 著 「メキシコの青い空―実況席のサッカー20年」 P68

さらに、忘れてならないのが眼前に演じられているプレーのグレードを超えた実況をしてしまうこと。ころころと転がって入った4点目のゴールに、絶叫する。予選突破の決まったあとの試合で、回転をかけ損なったクロスボールがゴールに直接飛び込んだだけで闇夜をつんざく歓喜の雄叫びをあげる。
興行だから、勝負がかかっているから、自分にとって初めての大きな仕事だから。無用な盛り上げの気持ちが、こうしたしゃべりすぎの屋台骨を支えている。試合は盛り上げるものではない。それなりの試合はひとりでに盛り上がるものだ。


本日紹介するのは、NHKの名アナウンサーが、実況者としての立場からつづった激動の日本サッカー史です。

サッカー好きなら著者の実況する試合は一度くらいは見たことがあるでしょう。

日本サッカーの節目節目の試合は必ずといっていいほど著者が実況を担当しています。
本書に収録されている試合を見ると、そのことがよくわかります。

85年メキシコW杯最終予選 韓国戦

93年Jリーグ開幕試合

93年アメリカW杯最終予選 イラク戦(ドーハの悲劇)

96年アトランタ五輪予選 サウジアラビア戦

97年フランスW杯最終予選 イラン戦(ジョホールバルの歓喜)

98年フランスW杯 アルゼンチン戦

02年日韓W杯 ベルギー戦


そして、著者がサッカーファンから絶大な支持を受ける理由が、しばしば飛び出す名セリフ。
サッカーファンの心をがっしりつかんで離しません。

本書の帯にも掲載されている、

このピッチの上、円陣を組んで、今、散った日本代表は、私達にとっては「彼ら」ではありません。

これは、「私達」そのものです。
(1997年11月16日、ジョホールバルにて)


は特に有名ですね。

その他の名セリフは以下のサイトにも詳しく出ています。
山本浩 - Wikipedia
山本浩アナウンサーの実況中継オープニング名ゼリフ


本書は、著者が実況を担当した試合の経過やその時の著者の心理描写に、実況したセリフを交える、という構成になっています。
リアルタイムで試合を見たサッカーファンなら、熱いものがこみ上げてくることと思います。
会社帰りに電車内で読んでいたのですが、あの日あの時の情景が一気に脳裏からよみがえってきて、危うく涙をこぼすところでした。

本書では、スポーツ実況に対する熱い想いもヒシヒシと伝わってきます。
引用した箇所は、過剰なまでに演出を試みる実況者やテレビ局への苦言でしょうか。
大いにうなずけます。


280ページに字がびっしりと詰まった本ですが、一気に読むことができます。
サッカーを愛する人は絶対に読んでおきたい一冊ですね。


それにしてもジョホールバルの歓喜からもう10年ですか・・・早いなぁ・・・

第1章『メキシコの青い空』
第2章『アメリカへの重い扉』
第3章『そこにいるのは私達です』
第4章『1400日をまたいだ自信』


メキシコの青い空―実況席のサッカー20年メキシコの青い空―実況席のサッカー20年
(2007/08)
山本 浩

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二日に一冊読破を目標としている30代エンジニア

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